あざ
あざには、生まれた時から時間経過と共に薄くなっていくもの、成人まで残ってしまう物、色の違い等様々な種類がありますが、気にされている方がとても多いのが現状です。
昔は諦めるしかなかったあざも、レーザー治療の進歩により今では治療ができるようになっています。
あざの治療は基本的に保険が適応になります。乳児のあざについてはできるだけ早くから治療を行うほうが効果が得られやすく、0歳からが有効率高いです。
あざの種類
赤あざ
赤あざは皮膚の血管が拡張や増殖等の異常によってできるあざで、「いちご状血管腫」「単純性血管腫」「サーモンパッチ」「毛細血管拡張症」などの種類があります。いちご状血管腫は未熟な毛細血管の増殖により皮膚が赤く苺みたいに盛り上がるあざです。生後すぐに発症し急速に大きくなった後、徐々に赤みと盛り上がりが減っていきます。
茶あざ
茶あざは皮膚の中で多くのメラニンが生まれていることにより、色が薄くても消えにくく、再発しやすいタイプのあざです。生まれつきある「扁平母斑」、思春期頃から出てくる「遅発性扁平母斑」などがあります。
青あざ
青あざは皮膚の深いところにあるメラニン細胞が集まってできるあざで、「太田母斑」「蒙古斑」「異所性蒙古斑」などがあります。
顔の上側や眼球に見られるものが「太田母斑」で自然に消滅はほとんどありません。
「蒙古斑」や「異所性蒙古斑」は、うすい色の場合は徐々に色が抜けていき消えますが、濃いものは成人になっても残る場合があります。
黒あざ
黒あざは正式には「母斑細胞母斑」と言われるあざで、母斑細胞という細胞がメラニン色素を皮膚全体にわたって作り出すことでできる褐色~黒色に見えるあざです。身体中どこにでもでき、大小など所見は多岐にわたります。小さいものはホクロです。これは幼時期から存在することが多いです。大きいものは黒あざと呼ばれ生下時から存在します。治療には手術療法や各種レーザー治療の複合照射などを選択することもあります。ただし、黒あざも茶あざと同じように生後早期からのレーザー治療が効果的です。
治療方法
あざの種類や症状により異なりますが、まずは詳しく診断を行い、自然経過で消滅するのか、レーザー治療を行うのか判断をします。レーザー治療の場合は、各種レーザーと組み合わせた複合レーザー治療を行っており、従来の治療方法では消すことが難しかったあざの治療に対しても効果が出せるようになってきました。また、広い範囲のあざの場合は安全を考え全身麻酔を行うことをオススメしています。その場合は、大学病院や全身麻酔下で治療可能な病院へ紹介させていただきます。
よくあるご質問
レーザー治療は痛いですか?
個人差がありますが、瞬間的にゴムで弾かれたような痛みが生じます。痛みに弱い方には、麻酔を使用するなど痛みを緩和する方法をご提案致しますので、一度医師にご相談ください。
レーザー治療は何歳からできますか?
年齢制限は特にありません。あざの種類によっては早くに治療を開始することでより効果が高い場合もありますので、早めに受診することをオススメします。
赤ちゃんのあざも診てもらえますか?
赤ちゃんのあざはどういうものなのか、今後消えるのか不安な親御さんは多いかと思います。当院では、赤ちゃんのあざの治療も可能です。
診療時間内に当院までお越しください。